かわいいとおいしい

そのために生きています

益田ミリが好きだ。

「ほとんどのことに興味がない」と言いながら、だからこそ珍しいイベントに「何かあるかも」と希望をいだいて申し込み、当日になると「いやだいやだ」と言いながら、結局ずるずる出かけていく。

ふつうな私のゆるゆる作家生活

ふつうな私のゆるゆる作家生活

 

 

そんなのずるいわ。

益田ミリを読み始めたのは2年近く前になる。家族の影響でなんとなく読みはじめて、結果私のほうが長く読み続けているようだ。彼女の書く漫画も好きだけど、どちらかというと私はエッセイがとても好きで、自分のことを『平凡』と称する彼女の文章をよみながら、いったい『平凡』とはなんなのかを悶々と考えたりしている。確か彼女だったと思うのだけど、「平凡な家庭で幸せに育った自分におもしろい文章が書けないなんて言われたくない」と言っていたのがとても印象的で、心に刺さった。

私はどちらかというと恵まれた人生を送っている。仲の良い両親のもとでお金に困ることもなく育ち、地方の進学校を出て大学生のときに上京し、第一志望の企業に就職し、24歳で職場結婚。ちいさい会社ということもあって、まわりに大切にされながら、自分のやりたい仕事を自分のやりたいようにできている。こんな私の書く『なにか』に果たして需要があるだろうか? 書くことが好きではあるけれど、なんだか気が乗らず、文章を書くことだけがずっと好きだったのに、ここ4年はプライベートで何かを書くことを避けてきた。

そんな私に益田ミリが刺さるのは、当然といえば当然のような気もする。自分のことを『平凡』だといいながら、共感性の高い漫画とエッセイで、今現在もたくさんの本を書き続ける彼女は、いつからか確かに私のあこがれになっている。

しかしこの『ふつうな私のゆるゆる作家生活』は、やはり彼女の『非凡』な部分が、他の本とは比べ物にならないレベルで溢れ出してしまっているように思う……。やはり素材が違うのかと、諦めてしまいそうになる。

 

うーん、でも好きなんだ。益田ミリも。書くことも。

ゆるゆると自分の書きたいことを書いていきたい。あらためてそう思った8月の終わり。