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東大附属病院の和痛分娩クラスを受けてきた

我が家の近所の産婦人科では妊婦健診はしてくれるけど分娩はできないので、セミオープン連携している東大附属病院で分娩予定である。妊娠6ヶ月の健診で一度東大で診てもらって、だいたい34〜36週まではまた地元の病院で診てもらえる。個人的には地元の病院がすごく好きなのと、当たり前だけど近いのでその恩恵にあずかっているが、うっかり東大病院に診てもらった前回の待ち時間(予約していたものの1時間以上待った)に慄き、セミオープンシステムさまさまである。

分娩予約戦争に負けたので分娩予約制限をしていない東大附属以外ほぼ選択肢がなかったのだが、もともと気になっていた理由が「無痛分娩(和痛分娩)をしているから」というところも大きくて。東大附属はただでさえ分娩費用が高くてつらいのだが、どうせ高いなら開き直って恩恵にあずかりたいな…ということもあり、本格的に和痛分娩を視野に入れていた。

東大病院の和痛分娩はすべて計画分娩ということで、里帰りをせずに母親が故郷から1週間ほど休みを取って来てくれるという身としては、なるべく計画的にうめると都合がいいか〜とも思っていたのだが、あらためて調べてみると「和痛分娩は良いけど、計画分娩(とくに初産)はどうか?」という医学的指摘があることを知った。

 

無痛分娩のすすめ

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痛くないお産麻酔分娩がよ~くわかる本―周産期専門の麻酔科医に聞く

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我が家は二人とも実家が遠方だし、基本的に二人で育てていかなくてはいけないこともあるので、体力的な不安から基本的には和痛分娩にしたいものの、初産の計画分娩自体がどうなのか…という不安が出てきてしまってからは、今回は諦めたほうがいいのかなぁなんてことを考えていたところで、ちょうど和痛分娩クラスの機会がやってきた。

東大附属はクラスを受けて同意書を出さないと和痛分娩にできないので、気持ちは定まっていなくても、とりあえず興味があるなら聞いておいたほうがいいと思う。受講料は2,160円。旦那さんも参加可能で、料金は変わらない。

3月は休みを取りやすいのか、60名くらいが入る教室にいっぱいいっぱいの人が入っていた。驚いたのは男の人の多さ。1/3以上は夫婦で参加していたように見えた。今回はギリギリ椅子が足りていたが、足りなかったら当然妊婦さん優先なので、とくに若いうちの夫氏は「席足りなかったら立たなきゃ」という使命感に燃えていた。

クラスでは、硬膜外麻酔に関する基本的なこと、計画分娩について、それらのリスクなどを産科の先生がスライドをもってサクサクと説明してくれる。スライドは配られていて、ときおりメモをしたりしながら聞く。この先生の説明がとにかくわかりやすかった。さすがお医者さん、頭が良い…(当たり前)という印象。大学病院の先生というと必要以上にドライな印象もあるが、むしろサクサクした受け答えが印象が良くて安心した。20分近くでスライドの説明は終わり、残り20分くらい質問の時間。わりと活発に質問がされていて面白かった。旦那さんも積極的に質問している。私は費用のことがやはり気になったのだけど、少し気恥ずかしくて聞けなかった。あらためて看護師さんや助産師さんに聞こうと思う。。。

気になっていた計画分娩については、私自身誤解していた部分があって、手術をできる日が決まっていてそこに合わせて陣痛促進剤等を使うのかと思っていたのだが、だいたい37週くらいから子宮口の開きを見ていき、2〜3cmになったら入院日を決め、促進剤を使っていくとのことだった。子宮口もむりやり開くのかと思っていたので、赤ちゃんの意思は…とか少しだけ思っていたのだが、それならあまり気にするまでもないかなぁという気になった。残るは費用のみ。ちなみにだいたい平均プラス10万とのこと。東大附属はそもそも元値が70万超えるので、もはや誤差のような気がしてくる(こわい)。

夫氏はもともと私がしたいように、ということなので、やっぱり選べるなら和痛分娩にしたいなと思った。麻酔によって痛みは収まるもののスムーズに出産するためには上手に力む必要があるとのことなので、どちらにしても上手にうめるように努力はしておこうと思った。とても良い経験だった。

ちなみに、受講料の支払いは普通に総合受付の支払機で行うので、受付はする必要があるらしい。ママノートには直接会場に来いと書いてあったように見えたので直接行ったが、事前に受付を済ませてそのまま最後に支払うということもできるみたい。まぁ直接行っても「帰りに受付で支払い票もらってくださいね〜」と言われるだけなんだけど。普段が大学病院通いじゃないのでなかなかシステムに慣れない。あの極限までシステム化された受付は、ちょっと面白くはあるんだけども。