かわいいとおいしい

そのために生きている

母の背中

母はいつも私より早起きをして、父と私たちのご飯をつくり、洗濯をし、掃除をし、生活を整えてくれている。

 

一人暮らしを始めて、すべてを自分の手でしなくてはいけなくなったとき、あるあるではあるけれど、親のありがたさってやつを感じた。

 

そして思った。

「果たして自分に同じことができるのか?」

 

母は自分がダイエットをしているときも、家族のために料理を作ってくれる。自分がお弁当を食べるわけではないのに、早起きして高校生の私のためにお弁当を作ってくれた。

嫁ぎ先の義母はもっと極端で、夕食はほとんど食べないのに、義父と息子(夫)と嫁(私)のために、もてなしの料理を準備してくれている。

「果たして自分に同じことができるのか?」

 

休日の今日は、夫より早く起きて、まずお米をしかけ、洗濯機に洋服を放り込み、ペットたちへの餌やりを済ませ、ソファに座った。喉が渇いていることに気付いたので一旦立ち上がって、夕べに作っていたお茶を一杯飲んだ。夫がのんびり起き上がってきてからは、朝ごはんを出して、昼ごはんと夜ごはんの献立を考えながら、スーパーに行きたいと伝える。

 

なんだか、そういうふうにできているんだなぁと思った。

益田ミリが好きだ。

「ほとんどのことに興味がない」と言いながら、だからこそ珍しいイベントに「何かあるかも」と希望をいだいて申し込み、当日になると「いやだいやだ」と言いながら、結局ずるずる出かけていく。

ふつうな私のゆるゆる作家生活

ふつうな私のゆるゆる作家生活

 

 

そんなのずるいわ。

益田ミリを読み始めたのは2年近く前になる。家族の影響でなんとなく読みはじめて、結果私のほうが長く読み続けているようだ。彼女の書く漫画も好きだけど、どちらかというと私はエッセイがとても好きで、自分のことを『平凡』と称する彼女の文章をよみながら、いったい『平凡』とはなんなのかを悶々と考えたりしている。確か彼女だったと思うのだけど、「平凡な家庭で幸せに育った自分におもしろい文章が書けないなんて言われたくない」と言っていたのがとても印象的で、心に刺さった。

私はどちらかというと恵まれた人生を送っている。仲の良い両親のもとでお金に困ることもなく育ち、地方の進学校を出て大学生のときに上京し、第一志望の企業に就職し、24歳で職場結婚。ちいさい会社ということもあって、まわりに大切にされながら、自分のやりたい仕事を自分のやりたいようにできている。こんな私の書く『なにか』に果たして需要があるだろうか? 書くことが好きではあるけれど、なんだか気が乗らず、文章を書くことだけがずっと好きだったのに、ここ4年はプライベートで何かを書くことを避けてきた。

そんな私に益田ミリが刺さるのは、当然といえば当然のような気もする。自分のことを『平凡』だといいながら、共感性の高い漫画とエッセイで、今現在もたくさんの本を書き続ける彼女は、いつからか確かに私のあこがれになっている。

しかしこの『ふつうな私のゆるゆる作家生活』は、やはり彼女の『非凡』な部分が、他の本とは比べ物にならないレベルで溢れ出してしまっているように思う……。やはり素材が違うのかと、諦めてしまいそうになる。

 

うーん、でも好きなんだ。益田ミリも。書くことも。

ゆるゆると自分の書きたいことを書いていきたい。あらためてそう思った8月の終わり。

カントリー・ガールズファンとして激動の3ヶ月の記録

私がハロープロジェクトのアイドルをより強い熱を持って好きになったのは2013年の3月頃だった。その頃彼女たちは『アジアンセレブレイション』という曲を歌っていて、その年のハロプロ楽曲大賞で投票をするほど、私はその曲が好きだった。

彼女たちが活動休止を発表したのは、その約一年後。『普通、アイドル10年やってらんないでしょ!?』を発売した後のことだった。当時の私はアイドルがどうすれば長く活動できるのかということを考えていて、彼女たちならその壁も壊していけるのではないかと思っていたところでの、活動休止という決断だった。2014夏ハロコンで、真っ暗なステージから始まるオープニングの曲が『普通〜』であったとき、私は悔しくて悔しくて泣いていた。

ところで、私の好きになるアイドルは、その性格は所謂アイドルに向いていないのでは?と思わせながらも溢れ出る才能と魅力がその人をスーパーアイドルとして作りあげてならない人、である。あくまで私の中の定義なので分かりづらいと思うが、近年のハロプロでは、小田さくら佐藤優樹あたりが分かりやすいかもしれない。ちなみに私が人生で一番初めに好きになったアイドルは、松浦亜弥だ。そういう私の基準でBerryz工房という集団を見たときに、私が好きになったのは菅谷梨沙子だった。今でも思っているのだが、Berryz工房の幕引きはきっと梨沙子のためだった。これはまた別の話なのでとりあえず置いておく。私は10年以上あるBerryz工房のほんの一部分しか見ていない。そんな思いがコンプレックスにもなって、結局私にとって最後のBerryz工房は2014年夏のハロコンということになった。

時を同じくして、一つの新しいグループが誕生した。「かわいいだけでなんとかなる、か?」というキャッチコピーで売り出されたそのアイドルグループは、パフォーマンス至上主義で少し疲れていた私の心にすんなりと入ってきた。彼女はアイドル第2の人生として、そのグループを選んだ。私は嗣永桃子と同い年で、誕生日も一月ほどしか変わらない。当時彼女は22歳。自分より10も年下の女の子たちとアイドルをするという決断は、私に衝撃を与えた。

それからはもともとのグループの魅力に加え、「同い年の嗣永桃子が育てるアイドルグループ」として、私の中でカントリー・ガールズの存在は日に日に大きくなっていった。彼女はBerryz工房時の象徴でもあった特徴的なツインテールをやめて、本来の美しさに歯止めが効かない『アイドル』として無敵な状態になった。今だから言えるが、Berryz工房時に彼女をあまり見ていなかったのは、その髪型があまりに可笑しくて、パフォーマンスの邪魔をしているとすら思っていた。ただ、Berryz工房という超個性派軍団の中において、「かわいい」が魅力の彼女が人々の目にとまるには、あれぐらいのことをしなくてはいけなかったのだろうなと、今なら思える。そしてそのときに世間についた『ももち』のイメージは、私の中にもあって、「カントリー・ガールズの中で一人目立つような行動をとったらどうしよう?」とも考えていた。この考えは全てとんだ勘違いで、彼女は本気でカントリー・ガールズを育てようとしているんだと気付くのに、そう時間はかからなかった。

カントリー・ガールズは、なんだかあまり話題にならないが、割と激動の中を生き抜いてきたグループだ。これまでに5枚のシングルをリリースしているが、4枚目まで毎回参加メンバーが異なっている。アイドル界を巻き込んでフィーバーを起こした島村嬉唄の脱退、ハロプロ研修生として叩き上げられた小さな巨人たち梁川奈々美船木結の加入、圧倒的なスキル・センス・あざとさを兼ね備えた稲場愛香の志半ばでの卒業、約2年はずっと落ち着かないメンバー構成だった。個人的には5枚目『ピーナッツバタージェリーラブ』の発売時に、ようやく前回のシングルと変わらないメンバーで曲が出せたと感慨深いものであった。

他のグループで、このペースでの脱退加入劇が繰り広げられたら、少しは暗い空気が漂うものであると思う。しかし、彼女たちは笑顔で居続けた。「かわいい」を続けてくれた。「嗣永塾」と揶揄されようが、トークスキルを高め、揺るぎないカントリー・ガールズの色を作り上げてくれた。やはりそれは、圧倒的に嗣永桃子の力なんだと思う。

そんな彼女が、卒業そして引退を発表した。もともと大きくなるのを見届けるためのグループ加入であったということも明言した。私はいろいろな思いが巡った。彼女が加入時に「アイドルとしての第2の人生を」と言っていたのは何だったのか。第1の人生が10年以上だったのに、第2の人生は2年そこそこで終えるのか。彼女の顔には迷いはなく、私は受け入れざるを得なかった。

だって、私はずっと見てきた。彼女がカントリー・ガールズを心から愛し、彼女が努力を惜しまず積み上げてきたアイドルとして得たものを、惜しみなくメンバーたちに注いできたことを。彼女がそこにいなくても、嗣永桃子のイズムがそこに生き続けることは、考えなくても分かることだった。

 

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という文章を、5月20日に行われたカントリー・ガールズのコンサートを見終えた後に書き殴りました。

書いていたときから、桃子の卒業公演の後に公開しようと思っていたので、とりあえず溢れる気持ちをメモ程度に書いていました。このときに考えていたオチは嗣永桃子の愛したカントリー・ガールズを、これからも応援していこう。そんな内容だったと思います。

 

でも。

 


ハロ!ステ号外 ~ハロー!プロジェクト2017新体制決定スペシャル~

カントリー・ガールズの今後の活動について|ハロー!プロジェクト オフィシャルサイト

 

何が起きたのか分からなかった。

ほんの10日ほど前に、私は『カントリー・ガールズは、なんだかあまり話題にならないが、割と激動の中を生き抜いてきたグループだ。』と書いたばかりだった。カントリー・ガールズはその“ももちイズム”ゆえにいつも明るく笑っていて恵まれていると思われがちなことが不満だった私にとって、嗣永桃子が卒業したあとの5人でつくるカントリー・ガールズが、なによりもなによりも見たかったものだった。5人が喪失感を乗り越え、私たちにまた新しいものを見せてくれる。「ももちのグループ」「ももちがいるから」「ももちがいたから」と言われ続けた彼女たちが、ようやく自分たちの手で見返すことができる。そしてそれを、誰よりも嗣永桃子が待っている。嗣永桃子の待ち望んだ世界が、ようやくやってくる。私は心の底からそう信じていた。

5月20日のコンサートで、桃子の口から聞いた言葉は、一体なんだったのか。そのときは何も決まっていなかったのか。考えてもしょうがないことを、ずっと考えなくてはいけないのがつらかった。

 

一番悔しかったのは、「嗣永桃子が卒業した後のカントリー・ガールズが立ち行かないことを事務所が危惧しての処置」だと思われたことだ。私は事務所が言い訳のようにきれいに並べた「ハロープロジェクトの活動をより精力的に行うため」という理由を、心の底から信じている。カントリー・ガールズハロープロジェクトキッズのイズムがしっかりと染み込まれてしまい、それをカントリーの中だけに閉じ込めておくのはハロープロジェクトとしてもったいないという考えで、移籍・兼任制度をとったのだと、純粋に思い込んでいる。

この3ヶ月は、しんどかった。

カントリー・ガールズが実質解体となり、移籍先のグループが発表され、桃子のラストコンサートが行われ、終わるとすぐに夏のハロコンの準備が始まり、新たなグループの一員としてきちんとパフォーマンスを返すカントリーの子たちを見る一方で、無情にももちイズムのライブDVDが届いた。自分でもなにをいっているのかわからないが、とにかくこの3ヶ月は気持ちの浮き沈みが激しくて、自分がなんでこんな思いをしながらハロープロジェクトを応援しなくてはいけないのか、本当にわからなくなりそうだった。

そんな気持ちを抱えて、私は8月19日に中野サンプラザで行われたハロコンに参戦したのである。

 

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理想は、ハロコンの現場を見たことで、これまでのもやもやに区切りをつけ、「やっぱりハロプロ最高!!一生ついていくぜ!!!!!」と思えることだ。

しかしそんなに現実はうまくはいかない。

コンサートは、とても楽しかった。

私の推しメンである梁川奈々美さんが2年間封印していた前髪をおろすという後のハロプロ史に残る歴史的ないわゆる“確変”を遂げてしまったことで頭の中を「かわいい」が埋め尽くしたということもなくはないのだが、もう100%純粋に楽しむことは、できなくなっているのかもしれないと考えてしまった。

コンサート自体は、とても楽しかったのだ。兼任メンバーの活躍も目覚ましいし、それによって兼任先のグループもとても面白くなっている。良い刺激を与えあって、とても良いパフォーマンスを見ることができている。

でもその輝きが増せば増すほど、カントリー・ガールズの犠牲から目をそむけられなくなって、心が締め付けられるのだ。

5人のカントリー・ガールズのパフォーマンスが頼もしければ頼もしいほど。

Juice=Juice、アンジュルムモーニング娘。のパフォーマンスが素晴らしければ素晴らしいほど。

このあいだに存在する矛盾をうまく消化しきれず、もやもやしてしまってしょうがないのだ。

 

 

期待していた荒療治は、成功しなかった。ただ失敗でもないと思わなくてはやってられない。今回の夏ハロコンは、1回目ということもあってか、割とカントリー・ガールズを優先してくれるセットリストだった。おそらく本当につらいのは、これからだ。

いつか、カントリー・ガールズがまたカントリー・ガールズの活動だけになったりしないだろうかと甘いことを考えて、「それでは移籍先のグループを騒がせただけになってしまうじゃないか」と考えて落ち込む。ハロープロジェクトが好きだからこそ、やりきれない。

 

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この騒動の中でよくしれっと発売できたなと思ったコンサートツアー『ももちイズム』の映像ですが、このカントリー・ガールズは本当に素晴らしい出来でした。客席もサイリウムがカラフルに光って、桃子のラストツアーではあるものの、偏りすぎることもなく、だからこそ当時、これからのカントリー・ガールズには未来しかないと思っていました。でもだからこそ、これはカントリー・ガールズの敗北ではない、と胸を張って言えるのです。

もう、新しいハロープロジェクトは始まってしまいました。泣いても泣いても、新曲は出るし、映像も出るし、コンサートも行われます。夏ハロコンでは彼女たちの代表曲「愛おしくってごめんね」の振り付けが一番最初の5人オリジナルバージョンに変更となっていました。具体的には、サビの最後に5人がバラバラに手をあげるという振りです。私はこの曲を見たときに、3年前に嗣永桃子以外の5人で披露した「愛おしくってごめんね」の衝撃を、思い出しました。『5人組』で始まったカントリー・ガールズが、また『5人組』で再出発した、そんな風に感じました。もはややけっぱちのような文章なんですけど、何があっても私はカントリー・ガールズをいちばん応援したい気持ちは変わりません。だから、私は願うしかないんです。彼女たちが幸せで、楽しんで、笑顔でハロープロジェクトのアイドルを続けてくれることを。きっとそれが、嗣永桃子が私たちに期待することでもあるだろうから。


小生意気ガール(ショートVer.)/カントリー・ガールズ

 

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そして、あまりにカントリー・ガールズのその後が激動すぎて、桃子の卒業をきちんとお祝いすることができていませんでした。嗣永桃子という人がハロープロジェクトのアイドルをしている時代に、ファンとして応援することができたのは、とても幸せなことです。落ち込むとき、彼女が「カントリー最高!」と叫んだ声を思い返します。だからこそ今の状況が悔しいのではあるけれど。でも、きっと彼女も、このもやもやを感じながらも『小生意気ガール』の歌詞を覚えようとリピートして聴いているはずなので、私は嗣永桃子の愛したカントリー・ガールズというこのグループを、ずっとずっと応援していきたいと思います。*1

*1:期せずして、もともと想定していたオチと同じところに着地したので一件落着・・・か?

レトロさを探す旅

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先週は富岡八幡宮の骨董市に行きました。せっかく門前仲町に行くのだから、とお昼ご飯の場所をきちんと調べて深川めし。ほくほくして骨董市へ。

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数年前に世田谷ボロ市で『それいゆ』を買ってから、少しずつ少しずつ、レトロを探し求めて生きています。今回はそのときに買った出張屋さんも出展されていたので行ったんですけど、結局それいゆは置いていなくて、他の店で見かけたのが、彼女。

https://www.instagram.com/p/BRiXluHFpCW/

2017 03 12骨董市で一目惚れ♡♡♡

インスタグラムに画像をあげると、『ポーズ人形』というジャンルで、昭和時代に流行した種類の人形であるということを教えてもらった。ほらSNS強いでしょ。

我が家の大切なスペースに、それいゆと、リカちゃんと、彼女と、お気に入りの大仏の写真が並んでいる。なんて幸せな人生なんだろう。

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今週は雑貨屋で図書袋を買った。最近ずっと本を読んでいる。古本屋に行く機会も多いし、行くとたくさん買ってしまうので、とか、いろいろ言い訳を並べるけど、結局かわいさに勝てなくて買っただけだ。

 

最近は、自分の琴線に神経を澄まして、私の心の「好き」を見逃さないように、それだけを考えている。というと、なんだかめんどくさそうなので、人に言うときは「最近のマイブームはレトロでかわいいもの探しですかね〜」などと返している。

生きづらい私と仏教

ひろさちや先生の般若心経本を読んでいる。

ひろさちやの般若心経88講

これがまた分かりやすくて、よみやすくて、良い。なんだかんだ般若心経についての理解が浅かった私もさくさく読めるし、どんどん影響される。どれくらい影響されるかというと、思わずカッとなってしまったときに、「いやでも世の中全て空なわけだから、この怒りも私が怒っているから、怒りになるわけで、私が怒らなければ怒りにならないよね」といちいち考えがよぎるくらいである。

自分の気持ちを因数分解していくと、確かに冷静になってきて、本来の怒りの感情はなくなったような、いや、必要ないものだと理解できる、が近いかもしれない。そんな気がする。ただ、このままこの方法を続けていくと、自分が自分でなくなるような気もするのもまた事実である。

私は割と感情的で喧嘩っ早い。顔や声に表情が出るし、敢えてそれを出すことで相手を萎縮させるコミュニケーションをとって生きてきてしまった。結果、この世はとても生きづらいので、せめて自分が生きやすいように、自分の身の回りの世界を固めることに躍起になって、生きてきた。そんな私にとって仏教の教えは本当に心から救いになっていて、生きづらいこの世を少しでも生きやすくするような知恵として習得したいと、本心で思っているのだ。ただ、仏教の教えがわかればわかるほど、見に沁みれば沁みるほど、私がいなくなるような気がして少し不安になることがある。感情をフルに表現して生きてきた私が、コントロールを身につけてしまうことで、何かを失うのではないか、そんな気持ちがまだどこかにあるのだ。この気持ちとどう折り合いをつけていいのか、今の私にはまだ答えが出せない。

でもただただ生きづらい今の性格を変えたい。他人が変わることを期待しないことに決めた私は、自分が変わるしかないのだ。

読書中毒と、夫と、父。

https://www.instagram.com/p/BPSOJi8g1C0/

2017 01 15久々ののんびりDay(❛ω❛)

都内に引っ越してから、出かける回数が格段に増えました。テレビや雑誌で見かける面白そうなものは大概手に入る位置にあって、気取らずに出かけられる場所に良い感じのお店がある。こんな環境で生まれ育っちゃったら、どんな人間になるんだろう。なんて、余計なことを考えてみたりして。

私も、旦那さんも、本を読むのが好きですが(旦那さんのは私のそれの大体300倍くらい)、お互い「読みたいときにばーっと読む」みたいなタイプです。2ヶ月くらいは毎日読むけど、その後3ヶ月ぱったり読まなくなる、みたいなことがあります。今はその2ヶ月のときで、休みのたびに本屋さんに足を運んで買いあさり、読みあさり、ということをしています。

2月の私の誕生日に、父から本が贈られました。父も読書中毒で、ときたま自分が読んで良かった本を私に送ってくれます。在庫整理なのか、共有なのか、真意はよく分からないんですけどね。父はそういう人だから、私も父から贈られる本を気まぐれに読んだり積読したりしているわけです。

ときどき、いったいどんな気持ちで娘に本を送るんだろう?と思うことがあります。本を読んだ時の面白さだったり、ためになる感覚だったり、そういう感情を含めてプレゼントするような感じなのかな。そう思うと、本のプレゼントってすごく照れることだなぁと思います。

最近、旦那さんが古本屋さんで私へのおみやげ本を買ってきてくれることが増えました。昔から父と似ている人だと思っていたけれど、ここまでとは。不思議な気持ちになりながら、私は受け取るのでした。

実録・ハロヲタが結婚式(披露宴)でハロプロの曲を使ってみた話。

結婚式をあげました。

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結婚式って不思議なもので、冠婚葬祭のうち唯一、自分の意志で自分たちを主役にしたイベントを自分たちでプロデュースするイベントなんですよね。それってとっても面白いことだなぁと思ったり。よく「一生に一度しかない」って言いますし、それこそ結婚してからよく聞くわけですが、自分たちの結婚“式”って、余程のことがなければ本当に人生で一回しかやらないことなわけで。こんなにありありと“一生に一度”なことって、この先どれくらいあるんだろうなぁなんて思いました。

ということで。

一生に一回なら、これからの一生ずっと後悔しない式にしたい。

ハロープロジェクトの曲を結婚式に使うんだ!!!!!!

drifter-2181.hateblo.jp

2013年、ハロヲタになってからずっと(一方的に)お世話になっている小娘さんのブログで実録!結婚式~を読んでから、ずっと自分の式でもこだわって、伝えたいなぁと考えていました。4年後の今、自分の結婚式を無事あげられる運びとなり、こうしてまとめられるのがとてもとても嬉しいです。

 

ちなみに、前提として私はハロヲタであることを公言しており、職場でも隠していません。そもそも職場結婚なので、今回結婚式に参加していただいたのは職場の方々+親族+友人という状況で、私自身がハロヲタであることは周知の事実でした。(しかも当日のプロフィール紹介でもがっつり「新婦はハロープロジェクトが大好き」といわれています)

そして旦那さんはというと、職場ではとくに公言していませんが・・・(以下は想像におまかせします)。

つまりはとても恵まれた環境にあったということです。

しかし結婚式は二人のものですし、あまりに新婦だけの趣味に偏っている(実際はそうでもないとしても)と思われるのは私としては避けたいところだったので、良い感じにハロー曲以外を混ぜたいなと思っていました。そして都合の良いことに、彼の好きなアーティストもまた、私はあらたにファンとなっていましたので、結果的に“二人とも大切な曲”を中心に構成することができたのは、本当に幸せなことでしたね。

 

ということで、ハロー曲とそれ以外の曲のバランスも参考になればと思います。

 

***

 

 1.オープニングムービー

 ♪LOVE LOVE SHOW / THE YELLOW MONKEY

まぁいきなりはハロー曲から入りません。

私がヲタクだとみんなが知っているということは、「ハロプロ曲が使われる/使ってくるにちがいない」と思われているということです。そんな中でいかに期待を裏切れるかという意味と、最初に会場を盛り上げられるかという意味で、恐らくほとんどの人が知っているであろうLOVE LOVE SHOWを選びました。そもそも結婚披露宴なんてLOVE LOVE SHOWそのものだし。

 

2.入場

 ♪VERY BEAUTY(Instrumental) / Berryz工房


Berryz工房「VERY BEAUTY」 (MV)

結婚式入場のためにうまれてきたのかな???と思うようなイントロが大好きで、はじめて聞いたときからずっとこの曲で入場したいと思っていました。このあとも出てきますが、ところどころインスト曲にしているのは、やはり幼い声による印象の低下を避けたかった思いがあります。まぁでもハローの曲はインストで流しても、とても良くつくられています。入場のときはスポットライトも眩しくてあまり何も見えなかったのですが、この曲の歌詞を思いながら歩いていると、「夢が叶ってる~」とぐっときました。 

ステキな女性になりたくて

涙を我慢しても

毎日元気に生きてゆく

それが魅力よ

 

3.ウエディングケーキ入刀

 王子様と雪の夜 / タンポポ


タンポポ - 07 王子様と雪の夜

結婚式ってどの場面でBGMが必要になるのか、よくわかりませんでした。ウエディングケーキ入刀でBGMが必要になることは知らなくて、もともとまったく考えていなかった場面だったのでとても迷い、なかば適当に決めたのですが、これがグッドチョイスでした。司会の方の「ケーキ入刀です!」に合わせた \シャラランランラ ホーリナーイ/ はピッタリでした。サビの歌詞もなんだかいじらしくていいですよね。

王子様みたいな人

優しくて

見た目はへなちょこりん だけど

 

3.乾杯

 ♪アジアンセレブレイション / Berryz工房


Berryz工房 『アジアン セレブレイション』 (MV)

ちょっと挑戦してみた一曲。Berryz工房の曲はぜんぶ大好きなんですが、自分がファンになった時期に衝撃を受けた記憶もあり、アジセレは私の中でもかなり上位のハロプロで好きな曲なんです。まだ盛り上がり!という状況ではなかったこともあり、いきなりディスコな雰囲気になったのがもしかすると不似合いではあったのですが、個人的には大好きな曲だったのでまぁ良かったかなと。セレブレイションだし!

 

4.新婦中座

 ♪ランラルン~あなたに夢中~(Instrumental) / カントリー・ガールズ


カントリー・ガールズ『ランラルン〜あなたに夢中〜』(Country Girls [Ran Ra Run ~crazy about you~]) (Promotion Edit)

 すみません。やっぱり一推しなので……。幼い声とファンシーすぎる曲調でどう使おう……と思っていましたが、新婦だけが主役の新婦中座にピタリとはまりました。リズムも行進曲っぽいし。

 

5.新郎中座

 ♪楽園 / THE YELLOW MONKEY

中座で「楽園に行こう 楽園に行こう」ってちょっと意味深ですよね。

 

6.プロフィールムービー(中座中)

 ♪Hello! / YUKI

この世でいちばん好きな女性アーティストはYUKIです。スローテンポがプロフィールビデオにちょうど良かったです。1番は新郎、2番は新婦、店長するCメロから2人のエピソードで大サビで入籍、という非常にエモーショナルな動画をつくれて満足でした。

 

7.お色直し後再入場

 ♪プライマル / THE YELLOW MONKEY

入場曲や退場曲など、いわゆる歩くときに使う曲は、イントロでどれだけ気持ちを高ぶらせることができるか、を重視しました。プライマルもビートを刻む感じが「行くぞ!」という感じでピッタリでした。歌詞の内容としては深い解釈を必要とする部分も多いのですが。。。笑

 

8.キャンドルリレー

 ♪世界一HAPPYな女の子 / ℃-ute


℃-ute 『世界一HAPPYな女の子』 (MV)

これはもうこれしかないでしょう。絶対にどこかで使いたかった一曲です。私たちの結婚式ではキャンドルサービスでなくキャンドルリレーという、全員にキャンドルをお渡しして、新郎新婦が種火を各卓の代表者の方につけて、各卓内でその火をリレーさせてもらうというサービスをつかいました。結構神秘的なイベントだったのと、お色直しが和装だったこともあって、セカハピはちょっと明るすぎるか…とも心配していたのですが、案外披露宴自体が盛り上がっていたこともあって、そこまで浮かなかったと思います。

 ♪愛はまるで静電気 / ℃-ute


℃-ute『愛はまるで静電気』(℃-ute[Love Is Like Static Electricity])(Promotion Edit)

キャンドルリレーではもう一曲。結婚式が決まってから発表されたシングルの曲ですが、これはもう歌詞が結婚式で使うしかないでしょうと。セカハピの流れもあって、℃-uteで統一することもできてよかったです。間に合って本当によかったです。 

こんな不器用な私を

見つけ出してくれてありがとう

 

9.メインキャンドル点火

 ♪I&YOU&I&YOU&I / タンポポ


I&YOU&I&YOU&I

 ※どうしてもオリジナルの映像はないので、、、

この曲もベリビューと同じく、ずっと結婚式で使いたいと思っていた曲です。歌詞がなんといっても結婚式。

何年たっても 映画を見るとき

手をつないで 感動したい

もうほんとかわいくないですか?共感しまくりじゃないですか?個人的には2番サビが大好き。

何年たっても 毎日お話

聞いてほしい 30分だけ

まぁもうおわかりかと思いますが、結婚式を通して私の恋愛観・結婚観・人生観を表したいという目論見もありました。もう完全に自己満足です。

 

10.歓談

 ♪ロマンスを語って(Instrumental) / Berryz工房


Berryz工房『ロマンスを語って』(Berryz Kobo[Speaking of Romance]) (Promotion edit)

 ♪恋泥棒(Instrumental) / カントリー・ガールズ


カントリー・ガールズ『恋泥棒』(Country Girls [Love Thief])(Promotion Edit)

 ♪The 摩天楼ショー(Instrumental) / モーニング娘。


モーニング娘。- The 摩天楼ショー (Dance Shot Ver.)

 ♪Loving you Too much(Instrumental) / Berryz工房 


Berryz工房「Loving you Too much」(Party Ver.)

入場前から歓談中のBGMはすべてこの4曲のループにしました。歓談中のBGMとしては歌声はいらないなという判断ですべてインストです。なので、テンションのあがる曲で、とにかく音が良いものを、ということで選びました。4曲に絞るために数多くのハローのインスト曲を聴きましたが、ハローのインスト本当に本当にかっこいい。とても悩みましたが、うまいことまとまって、この4曲のおかげで会場を整えることができたんじゃないかと思います。

 

11.花束贈呈

 ♪そのすべての愛に / Berryz工房


Berryz工房 そのすべての愛に

優しさに見守られ

歩いて来たんだね

もう両親への感謝の曲にしか聞こえない。実は結婚式直前に完熟Berryz工房を漁っていて、はじめてじっくり聞いた曲でした。歌詞でボロボロと泣いて、絶対に使うぞと決めてギリギリ間に合った一曲。事前に音響の方と打ち合わせをして「サビがとても好きなので、花束を渡す時にサビがくるようにしてください」とおねがいしていたのですが、本当にそのとおりやってくれただけでなく、「花束贈呈です!」から両親の元に歩いて行く間はイントロから流して雰囲気をつくっていただきました。この曲、イントロがまたすごくよくて、泣けるメロディなんですよね。そのあたりの盛り上げ方が本当にプロだなぁと思いました。

 

12.退場

 ♪BRILLIANT WORLD / THE YELLOW MONKEY

締めはやっぱり安定のイエモンです。バンド曲だということもあってか、基本的に歩く必要があるシーンの曲はイエモンがばっちりきまっていましたね。

 

13.エンドロールムービー

 ♪愛のテーマ / 毛皮のマリーズ

これもまた旦那さんの趣味です。エンドロールはあまりメジャーでない曲を使おうと思っていました。その方が映像に集中してもらえるんじゃないかという狙いです。ただ、この曲は私としてもどこかで使いたいなぁと思っていましたし、結果この曲のテイストに合わせたエンドロールであったことで、とても良いムービーをつくっていただくことができました。私はオープニング・プロフィールは自作しましたが、エンドロールムービーは本当におすすめです!!

離ればなれの 僕らは

誰の力も借りずに ほら、ちゃんと

出会えたじゃないか 間違ってなかった

歴史は 全て間違いじゃなかった

 

***

 

 ということで、実録・ハロヲタが結婚式(披露宴)でハロプロの曲を使ってみた話でした。

ちなみに、私たちが結婚式をあげた会場ではBGMを原盤で提供する必要があり(つい最近話題にもなり「なんとタイムリーな…いやギリギリ間に合ったか…」と思いました)、用意しました、すべて。

何曲かは同じアルバムからの曲ですが、問題はインスト曲たち。ええ、シングル盤を集めましたとも。ベリーズなんか完熟工房持ってるのにベリビューやらロマンスのシングルを買いました。でも、そこで妥協しないくらいこだわりを持ってやったことは微塵も後悔していません。笑

私は旦那さんにも親族にも周りの人にも恵まれている方だったので、どれくらいお役に立てるかわかりませんが、もし「好きなアイドル曲で結婚式がしたいなー」という方がいれば、参考にしていただけると嬉しいです。

 

 

最後にもうひとつだけ言いたいことがあります。

 

 

 

 

 

 

どうしてピーナッツバタージェリーラブは2/8発売だったのか!!!!!!!!!!(ギリギリ間に合わなかった)

 

 

カントリーヲタとして、これだけは一生引きずる気がします。笑
でもまぁ楽しい式だったから良いか。後悔しないようにやりきるのが一番だと思います。